読書をする自分の部屋
本を読む。何かに追われるわけでもなく、自分が本当に読みたい本を自分の部屋で読む。時間の流れは現実のものではなくなり、本を読む速度と調和して独特の時間の中で生きている感覚になっていく。ふと気付いたときの現実の時間とのギャップに驚くことさえある。本の世界に入り込んでいる自分自身。こんな感覚にとらわれる体験は読書以外ではめったに経験することがない。不思議な本の魅力。
本に没頭すると周りの世界が消えてしまう。でもそこまで深く落ち着いた気持ちで本を読むことができないのが今の忙しい世の中。自分の部屋、その閉ざされた空間でやすらぎとともに落ち着いた気持ちをたまには取り戻してみてはどうだろうか。楽な姿勢で、明るすぎない照明を頼りに、心が欲しがる本を読むこと。読む速さも誰に指図されるものではなく自分が刻む時の流れに身を委ねて。本来の自分を取り戻す。本を読むということにはそういう一面があると思う。
















